こんばんは。
いつもご覧いただきましてありがとうございます。
土日は結構な暇な時間がございまして。
市場もなにもかもが閉じておりますので
シャープはなんで破綻したのかを数字で考えてみようかと。



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さて、早速なんですがシャープの数字です。
画像は全部SHARPのHPで公表されてますので
そっから画像を拾ってきております。

いずれも過去5年間の数字です。

SHARP01

こちらは売上と営業利益の数字です。
売上は意外にそんなに減ってないんですね。
とにかく営業利益がひどいですね。
微益かマイナスがずっと続いています。
営業利益でこれなんだから最終利益がプラスになる訳ないですね。

結局は物売ってもなんも儲かってないってことです。
売上はまあまあ維持できてるのだから
原価率下げたら利益は出るかもしれないですね。やってるんでしょうけど。
勿論、品質を担保したコストダウンでないと本末転倒です。

もしコストダウンをしつくしてるのであれば事業として破綻してることになります。
厳しい言い方になりますが、存続をしている事自体が不自然な状態ですので倒産させるべきです。

ウルトラCでビリオン・ダラー・ブランドを作り出すことは不可能に近いと思います。
ですので商品の改廃は少なからずあるとはいえ
要するにコストダウンする以外の立て直しはほぼ不可能ということだと思います。

SHARP02

こちらは資産関係なんですけど
5年でびっくりするほど自己資本がなくなってますね。
折れ線グラフでまさかのマイナスですね。

普通は米国企業ならば赤字部門を売却もしくは閉鎖、
それに伴う大規模リストラを断行して採算ラインまで持ってくるのです。
しかも頻繁にやります。追い込まれる前にやります。
日本企業のお国柄が出てしまって頻繁に出来ていないのと
いざ、破綻が見え始めてやっとやり始めたのですが遅しという感じですね。

結局は全てがダメになっているという内容ですね。
そしてとうとう総資産を負債が上回ってしまいましてね。
ちなみに資産だって評価額で売却できる訳ではないので
実情はもっとひどい内容です。
いわゆる債務超過ということです。

SHARP03

私の中では最も重要なキャッシュフロー(以降はCF)関係ですけど。
特にフリーCFはなによりも重要と考えます。
要するにどれだけ稼げるのかってことですから。

2012年は社債発行なのか融資受けたのかで財務CFがプラスですね。
投資CFと営業CFのマイナスで食い潰す感じですね。

投資CFは2013年以降はお金がないのであまりやってないですね。
IGZOの投資はしてたみたいですけど。2,400億円ほど。

ちなみにまともなところ(業績好調)では
営業CFはプラスになって、投資CF、財務CFはマイナスになります。
これは儲けたお金で設備投資(投資CF)や借入金返済(財務CF)をすることからそうなります。
もしくは成長企業は設備投資する為に融資を受けて財務CFがプラスになることもあります。

ちなみにトヨタはフリーCFの積み上げが3兆円くらいあります。
直近の年度では6,500億円を積んでます。

逆にダメなところは
営業CFと投資CFはマイナスになって、財務CFはプラスになります。
これは儲けがなくなって、投資もせざるを得ず、その金を借入して穴埋めをしている状態です。

SHARPの場合は更に劣悪な環境で
借入が限度額を超えて借入があまり出来ないのと社債や借入金の返済で財務CFもマイナスです。
フリーCFに至ってはマイナスです。

ってことで鴻海がバックについても株は買えません。
鴻海からしても相当に高い買い物だったはずです。
一時金の高さもさることながら、ランニングもコストがかかって仕方ありません。
その証拠に早々にリストラを断行してます。

製造原価のコストダウンと大規模なリストラと事業閉鎖及び売却が条件になります。
もしくはビリオン・ダラー・ブランドを作るかですね。
売上は減少ながらかろうじて維持が唯一の救いですね。
今後どうなるのかを見守っていきます。

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